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理念経営推進プロジェクト

理念経営推進プロジェクト

岐阜産研工業株式会社の理念経営推進事例をご紹介させていただきます。

【会社概要】

〈事業内容〉
キャスター製造販売・合成樹脂成形・ギフト商品卸販売

〈創立〉
昭和43年6月(1968年6月)

〈従業員数〉
45名( 2018年3月現在)

〈ホームページサイト〉
http://gifusanken.com/


代表取締役社長 林 敬一郎様

 

経営理念作成の背景

【経営理念を作成するに至った背景】
〜時代は変わる。自分の経営観と先代社長とどのように融合していくのか?〜

現在代表を務める林氏は、創業者であるお父様の事業を引き継ぎ、平成19年に代表取締役社長として就任。事業継承を行いました。継承当初は先代の理念や経営方針をほぼ同じスタイルを踏襲し会社経営を継続していましたが、急速な時代の変化に伴い今までのやり方に限界を感じ初めていました。また林氏自身の考え方や価値観・経営の考え方は先代とはいくつかの違いがあったこともあり、会社全体としての方向性を大きく見直し社員に共有していく必要だと考えました。そこで、今一度自分が何の為に経営をするのか原点に立ち返り、ご自身の価値観や経営観に沿った経営理念を定め社内外に対して浸透させる取組みに着手されることになりました。

 

【経営理念作成に至るストーリー】
〜過去から現在まで一貫して大切にしてきた事とは?〜

経営理念を作成に向けた林氏の過去から現在までの人生棚卸しをしていく中で一貫してでてきた芯は「常に新しい概念を探求してて刷新していきたい」という飽くなき探究心でした。それは今までの社会通念の常識にとらわれたくないという精神的物理的概念からの開放でもありました。

そしてそれを林氏は無意識にそういった新しいアイディアや体験を実現するために、他者に対しても一人ひとりの考えを一切否定せず承認し続け、様々な形で議論の場や体験の場をつくる役割を果たしてきた事が見えてきました。

そういった体験の場をつくることで林氏に関わった人の中には新しい経験を得ることでの気付きや学びを与えるという価値を提供してきたのです。

それは林氏がプライベートの場でも経営者としての役割の場でも同じことを果たしてきたはずです。そしてこれが林氏が目指す理想像とするならばどんな未来が描けるかをセッションプログラムを通じて一緒に考えました。

一人ひとりの世界観を大切にしたい。そうする事が今までにない文化をつくる

林氏が描く理想の未来は自らが体験してきた新しい考え方や世界を関わる人にもさらに機会を与えることで自らのわくわくがチームや組織で融合され1つの文化を作っていきたいというビジョンでした。なぜ文化をつくることが理想かといえば、会社の中で既成概念にとらわれない文化が培われば組織も自立し、後継者にも自分のわくわくする取り組みが会社の中で実現することができるようになり会社のバトンも渡すことができる。そうすることでさらに林氏自身がさらに新しい世界(精神的物理的)への追求をし続けることができるという人生ビジョンと統合できるという結論に至りました。

通常、会社経営のビジョンを作る中で自己と他者が同じベクトルに向け融合することは難しい事だと解釈する方も多いのですが、自分の中にある不変不動な本質というのは、1つの概念に置き換えることで他者からみるとどんな概念に繋がるのか?どんな考え方や価値観と繋がるのか?という答えの道筋が見えてきます。なぜなら本質的な概念は誰もがそのその要因や素質を必ず持っているからです。

既成の概念にとらわれる事なく新しい経験の場を提供していく会社を目指したい

彼の考える「既成の常識にとらわれることのない自らの内側にあるわくわくすることへの体験や経験」は、多かれ少なかれ誰もが持つ欲求として承認しえるものではないでしょうか?

こういったプロセスを経て、経営理念の根幹となるコンセプトが生まれていきました。ここで生まれたコンセプトは、最終的には経営理念として完成される重要な根幹をなすことになりました。

新・経営理念の完成

【岐阜産研工業株式会社 経営理念】

私たちは多様性を活かした価値の創造に共にチャレンジし続け、
革新的なサービスを提供することで安心できる社会を目指します。

【解説】
「多様性を活かす」というのは一人ひとりの大切にする価値観や考え方を土台にして発揮するということです。また「多様性を活かした価値の創造」とはその一人ひとりの個性を生かして社会にどんな喜びを与えるかを発想しカタチにしていくということです。そのプロセスを「共にチャレンジし続ける」という姿勢を大切にします。そしてその行動姿勢の連鎖によって既成概念にとらわれることのない革新的なサービスの提供をしていくわけです。そしてなぜそれを目指すのかといえば「安心できる社会」を目指す為です。ここでいう安心とはありのままの自由でいられる事の概念も含まれています。経営者としての個人の価値観やビジョンが会社としての人格に統合された経営理念が完成されました。

 

【2020ビジョンマップ】

【解説】
わくわくする文化を作っていきたい。文化とは人々の日々の生活や仕事の営みから生まれるものであり、それらの営みを大切にしていきたいという想いが込められています。わくわくする文化をどのように作っていくかというと、一番のもととなるものはわくわくする人間づくりです。一人ひとりのわくわくが承認され、その輪が拡がることでわくわくする開発が会社で生まれ商品やサービスが生まれます。そういったプロセスの中で既成概念にとらわれることのない文化をつくっていくのが岐阜産研という企業像なのです。上記のビジョンマップの真ん中にはその象徴となるサンケン号(会社)が描かれています。多様な人たちが一人ひとりの役割を発揮しあい、新しい経験や体験が体現される会社の環境づくりを目指した姿を描きました。

 

理念経営に向けた取組み

■幹部社員との経営ビジョン作成
経営理念をもとに社員個人の人生や仕事について価値観やビジョンを共有。その後会社全体のビジョンを一緒に作り上げていきました。会社ビジョンを作るプロセスを共有することで、社員間のコミュニケーションの質を高め一体感が生まれます。また各々が主体性を発揮できるよう役割を明確化し行動に繋げる取り組みを推進しています。キキは林氏の理念と社員の価値観や考え方が深まるよう社内会議での場のファシリテーションを行っています。

■経営理念・経営ビジョン発表会
新しく作成した経営理念と経営ビジョンを社内で発表し、なぜ?どのように理念とビジョンが生まれたかをビジョンマップや動画を使って全社で共有しました。社員ひとりひとりがイメージしやすいよう言葉化や視覚化、映像化をキキが支援させていただきました。

 

■経営計画に基づいた社内研修
経営理念に基づいたテーマ「一人ひとりの個性を発揮するチームワーク」をもとにワークショップを開催し気づきを深めゴールを共有する取り組みを行っています。業務をこなすのではなく目的意識を持って互いに高め合う組織を目指しています。キキは毎回行われる社内研修の企画運営支援を行っています。

■経営理念をもとにした経営計画書の見直し
行動指針の見直しや年間計画の振り返りと次年度の計画づくりを通じて理念やビジョンとのブレが生じないよう計画を策定しています。キキは林氏の理念と指針がぶれてないか?今やっていることが未来に繋がるか?を確認・整理しながら社内へ円滑に落とし込む為の案件整理や視覚化の支援を行っています。

 

 

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